連載第八回  快進撃で優勝???」

 いよいよ団体戦の日をむかえました。とくに期待が大きかったのが一部のメンバーでした。水木智司、野島貞治、酒辺健一、谷川誠、西村哲男、原田勝志、田中成幸の7名が選抜されました。このメンバーで前日から大阪ミナミでミニ合宿を開いて、士気を高めました。一人、一人のやる気が見える中で翌日は大阪城の中にある豊国神社で必勝祈願して会場に向かいました。会場には先に二部のメンバーと大応援団の30名が待ち構えていました。皆の気持ちが高ぶる中で、今年はかなりの期待感がありました。いよいよ二部の試合が始まりました。二部は主将の奥田新太郎、笠原祐貴、高橋尚也の高校生トリオをその将来性を買って抜擢しました。白虎会には彼等よりも実績とキャリアのある選手がいるなかで、負けてものびのびすればいいという感じで試合に挑ませました。一回戦の交通局さんの試合では4−1で勝利しましたが、二回戦の吹田さんには3−2で辛勝し、ベストエイトも3−2と大将戦までもつれこむ試合が多かったのです。なんとかベスト4に進出して、明生館さんとの試合になりました。2−2でもつれた末に大将戦は引き分けて代表戦にもつれ込みました。代表戦は笠原祐貴に託しました。笠原祐貴は見事に2−0で勝利して、決勝戦に駒を進めました。なんとなく接戦ばかりを経験している間にチームワークが良くなり成長の過程が壁間みえることができました。一旦決勝戦までの間、二部の選手は防具をはずして一部の選手の応援に回りました。  


 快進撃を続けている中で、友人から激励のメールが何通か届いていました。その中のひとつに、私が所属している枚方青年会議所(JC)の同級生が亡くなったという悲しい知らせが入ってきました。亡くなった男は翌年の理事長予定者だったので、志なかばでこの世を去ってしまったのでした。彼の為にも優勝の報告がしたかったのです。     


 さて、一部の選手は二部の選手の快進撃に支えられて、一回戦真武館さんとの対戦でした。またまた白虎会はノーシードでした。いつも不思議に思うのですがそんなことも言ってられませんでしたから、選手に一試合でもたくさん出来るほうが楽しみが増えるやないかと言い、試合場に送り出しました。結果は4−1で勝利して、二回戦に駒を進めました。


 二回戦の相手は箕面市拳法連盟さんとの対戦でした。箕面さんとは、過去二回とも惜敗していたので、どうしても雪辱したい相手でした。先鋒は谷川誠でした。相手の中田さんは長身でハードパンチャーでした。試合が始まり谷川誠は一揆果敢に攻め立てて、2−0で勝利し、まずは一つリードしました。続いては酒辺健一でした。相手の金新さんとは同級生なので、負けるなとハッパをかけました。試合が始まりすぐさま足を持ち上げて、相手を倒しました。酒辺健一の十八番でした。その後、押さえ込んで一本先取しました。白虎会の応援団はおおいに沸き立っていました。しかし、さすが百戦錬磨の金新選手は早々に胴突きで取り返して、その後も間髪いれずに攻め立てて、またもや胴突きで1−2で敗れてしまい、イーブンとなりました。続いては西村哲男と峰地さんでした。いきなり峰地さんの直突き蹴りが西村哲男に向かってきました。西村哲男はその足を掬いうけし、金的に膝蹴りをいれて1本先取しました。皆が必死に戦っていました。しかし、その後攻め立てられて、最後は突き面で敗れてしまい1−2で倒されてしまい王手をかけられてしまいました。いよいよ白虎会は崖っぷちに立たされてしまいました。酒辺も西村も勝負に敗れはしたものの試合には中々の気迫で押していたことが、この後の試合に良い結果が残ることとなりました。続いては野島貞治でした。相手は追手門大学の拳法部を卒業したばかりの豊福選手との対戦でした。野島貞治はあの天道会さんの池田さんとの対戦したときのように、鬼気奮迅で試合に挑みました。野島貞治は土佐犬が相手の犬にかぶりつくような突進で豊福さんを蹴散らしました。2−0の快勝で、逆王手をかけて水木智司にバトンを渡しいよいよ大将戦です。相手は峰地さんの義理の弟の吉滝さんでした。いよいよ試合が開始されて序盤はしのぎあいでしたが、水木智司が組み技で返されて、かなりふりな状況でした。なんとか場外に逃げて危ない展開でした。その後は水木智司が攻め続けて組んでからの突き面で2−0で勝利し、見事箕面さんに雪辱しました。とくに良かったことは箕面さんから白虎会優勝しろと激励を受けたことでした。続く友守会大道さんとの対戦も4−0の1分けでベスト4に駒を進めました。続いての対戦相手は洪游会さんでした。先鋒は谷川誠と徳永さんでした。酒辺健一と谷川誠はローティションしながら先鋒と次峰を変えていたので、この試合の先鋒は谷川誠でした。谷川誠は序盤の膠着状態から要所要所攻めて2−1で勝利しました。続いて酒辺健一が2−0で勝利して水木智司が荒木さんに2−1で勝ち決勝戦に駒を進めました。一部の準決勝の途中から二部の決勝戦が始まりました。高橋尚也、笠原祐貴、奥田新太郎の順番で3連勝して優勝をしてしまったのでした。一方一部は結局その後の試合で野島貞治も勝利し、4−1で決勝戦に駒を進めました。決勝戦を控えている選手の方に優勝した二部の選手が帰ってきました。私は二部の選手が若手中心で場数を踏ます為に試合に出したら優勝してしまったので、驚いていました。そして、悪いことに一部、二部とも決勝戦に行くとも思わなかったので、あまり応援できずに申し訳ない気持ちでした。特筆すべきは高校1年生の笠原祐貴が代表戦を含めて6戦全勝。同じく1年生の高橋尚也が5戦全勝。高校2年生の奥田新太郎が4勝1分けで彼らが負けなかったのが優勝の最大の原動力でした。


 いよいよ一部決勝戦が始まりました。相手は昨年28分間の死闘を演じた藤友クラブさんでした。酒辺健一がガス欠状態だったのですが先鋒で試合に挑ませました。しかし、組技で気迫なく0−2で敗れてしまいました。続く谷川誠は中根さん相手に突き面2発を喰らい、今までの快調な動きが嘘みたいな結末を向かえてしまい0−2で敗れ去りました。いよいよ王手をかけられて、水木智司に回ってきました。水木智司は危なげなく2−0で勝ち上がり、西村哲男にバトンを渡しました。西村哲男は岸本さん相手に引き分けてしまい、大将の野島貞治が勝って、代表戦に持ち込むしかない状態でした。野島貞治は今大会の動きが異常に俊敏であったのですが、相手の増田さんも快調でした。増田さんは野島貞治から突き面を2本取り、1勝3敗1分けで試合は終了しました。またしてもあと一歩で深紅の優勝旗を逃すこととなりました。


 表彰式のときに、小林副会長から白虎会が1部、2部とも扇風を巻き、試合を盛り上げてくれました。という言葉が嬉しかったのでした。しかし、1部準優勝、2部優勝と二冠は無理でしたが、毎度同じですが来年こそはやるぞと会場を後にしました。


 それから祝勝会を始めて、たくさんのビールをお祝いでいただいていたので、ビールかけをしました。こんなにビールが目に痛いとは思わなかったのですが、なにしろ優勝するということは気持ちがいいということを、あらためて実感しました。


 優勝してから4日目の木曜日に顧問の梅崎利貴市会議員から連絡がはいり、枚方市長との表敬訪問と褒章をしていただけました。市長室に入ってワイワイできたことは若者にとっては人生のプラスになってよかったのではないでしょうか。その後、枚方広報にも掲載されて良い思いでを作っていただけました。



枚方市長を表敬訪問  優勝報告


枚方広報 平成14年11月15日号 掲載



 その年の暮れに、コマツ製作所さんの体育館に7年振りに里帰りさしていただいて、第8回白虎会優勝大会を400名の参加者(大会新)で盛大に執り行われました。優勝戦は金新さんと増田さんで戦い、時間切れ引き分けの後に延長戦で金新さんの突きが早く、金新さんが優勝し、海外旅行をゲットしました。続いてのチャンピオンシップでは水木智司と戦い、またまた延長戦の末に金新さんの突き面が入り、見事新チャンピオンが誕生しました。新年を迎えていよいよ今年は優勝と10周年の海外遠征をしなければならないので、私にとっては激動の一年が始まりました。
 

次回は最終回「白虎会大会ついに大台達成、ありがとう10周年」は
3月20日連載です。



連載第1回日本拳法と三人の軟弱後輩との出会い」

連載第2回「白虎会誕生と涙の別れ」

連載第3回「運命を変えた道場との決勝戦」

連載第4回「グァム遠征と一年越しの天道会との再戦」

連載第5回「奇跡が起こるか白虎会の執念」

連載第6回「激闘!28分の戦い」

連載第7回育ってきた若い力と寝不足レポート、そして境川親方の人情物語