前拳の大切さ

笠原です。

今日は前拳の大切さについて書きたいと思います。

最近思うのは前拳を効果的に使えていない拳士が多いということです。

恐らく青年部少年部共通の課題であると思います。

現在、形の稽古に力を入れて取り組んでいますが、面面・面胴の連撃を稽古する時、前拳が軽視されているように感じます。

問題点は大きく2つ。
①前拳が下がってしまうこと。
②しっかり突けていないこと。

まず①について
前拳が下がると大幅な防御力の減少に繋がります。
前拳が上がっているだけで、心理的に相手は攻めにくくなります。
それだけではなく、前拳が上がっていると最小限の動きで相手の突きを前拳でブロックすることができるので、速い突きにも対応できるようになります。

次に②について
そもそも前拳よりも後拳の方が一本を取りやすいためか、前拳の突きが形だけ突いているように感じます。
前拳をうまく使えると大幅な攻撃の決定力アップに繋がります。
私は前拳で一本への道を作ります。
人は攻められた部分を無意識に守ろうとします。
胴を攻めれば、ガードが下がるし、面を攻めればガードが上がる傾向があります。
これを利用して前拳をしっかり面や胴にヒットさせ、切り開かれた道を後拳で突きます。
その他にも前拳で相手の前拳を下ろしたり、払ったり、相手の胴に押しつけたり多種多様な道の作り方があります。
時には相手の目の斜め下に置き、蹴る前の一瞬、自分の下半身の動きを隠すための目隠しに使うこともあります。

その他にもフックやアッパーといった技に使われることがあります。

上記のように攻めのバリエーションを増やしていくとワンパターンで動きを読まれることも少なくなります。

まだまだこれだけではありませんが、前拳が有効に活用されることで、攻守ともにレベルアップすることは間違いありません。

私も四段取得には時間がかかりましたが、前拳の使い方を試行錯誤してから勝利数が増えたように思います。

是非皆さんも前拳を意識的に使い、自分自身の拳法をレベルアップさせてほしいと思います。

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稽古場所
土曜日18時30分から  枚方市立長尾中学校
〒573-0161 大阪府枚方市長尾北町3-3-1

日曜日17時00分から  枚方市立招提小学校
〒573-1154 大阪府枚方市招提東町2-2-8
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