会長の水木です。
すみません、今回もオリンピックネタです。
前回ブログを書きならが体操男子個人総合を見ていたのですが、
皆さんご存知のとおりすごい名勝負が繰り広げられたので
感想を書きたいと思います。
私は朝4時半ぐらいに起きて、4種目の跳馬から見ていました。
そのとき内村選手は3位、4種目の跳馬がすごくいい出来で、
2位に浮上しトップのベルニャエフ選手とは0.4差、
私はベルニャエフ選手を知らなかったので
「内村選手のことだから5種目で逆転するだろうな」と思っていたら
5種目、ベルニャエフ選手の平行棒の得点が16.100というとんでもない高得点。
それもそのはず彼は平行棒の世界選手権の覇者。
5種目が終わって内村選手とベルニャエフ選手との差は0.9。
内村選手の金メダルは絶望的だと思いました。
最終種目は内村選手得意の鉄棒。ただ4日前の予選では落下していますし、
2日前の団体決勝でもミスのあった種目。ちょっと大丈夫か?と思って見ていましたが、
さす8年間世界チャンピオンを守り続けた選手。圧巻の演技で着地もぴたりと止めました。
さらに、この演技の途中で「ぎっくり腰」になっていたというからすごすぎます。
得点は15.800の高得点。
リードされている内村選手ですが、この日はミスらしいミスはない万全の演技、
さらにこの鉄棒の演技、これで負けたのなら仕方ないと本人も思っていたようです。
やりきったという思いで最終演技のベルニャエフ選手の演技を迎えます。
ベルニャエフ選手の演技は内村選手よりは難度が低いですが、私の目からは
ミスもほぼ無く着地がちょっと乱れただけで、無難に終わったように見えました。
14.900以上でベルニャエフ選手の金メダル、14.898以下なら内村選手の金メダル。
おそらく15.000ぐらいでベルニャエフ選手の金メダルだろうなーと思っていました。
ベルニャエフ選手も勝利を確信したかのようなガッツポーズ。
解説の米田さん(アテネの団体の金メダリスト)はギリギリ14.900あるかないかという解説で、
内村選手の逆転もあるかもとのこと。
そして得点が出ました。
得点は14.800で内村選手の金メダル。両者ともミスの無いまさしく名勝負でした。
自分の得点が出て、一瞬ベルニャエフ選手は不満そうな表情を見せましたが、
すぐに内村選手を祝福していました。
記者会見でも「内村は審判に好かれているのではないか?」という意地悪な質問にベルニャエフ選手は
「航平さんはキャリアの中でいつも高い得点をとっている。それは無駄な質問だ」と
反論してくれる男前な選手です。
彼の祖国のウクライナは情勢不安定のため練習環境も劣悪で、他の国から代表選手としてスカウトも
されていましたが、祖国のためにオリンピックに出たいということで、毎週各国の地方の大会に出て賞金を稼ぎ、
このオリンピックに出場したらしいです。
演技だけでなく、中身も素晴らしい選手です。まだ22歳ということで今後の活躍が楽しみです。
内村選手の王者としての意地と執念、ベルニャエフ選手の努力とさわやかなスポーツマンシップ に非常に感銘を受けました。まさに名勝負。
白虎会のメンバーも勝負事に関してはこうありたいと思うお手本のような2人ですね。
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