声を出すと力が出る?

林 克彦です。

今日は「声を出す」ことの重要性の話です。

重いものを持ち上げる時に「よっ!」、立ち上がるときに「よいしょ!」など、人は体を動かすとき「声」を出すことがあります。

実はこの「声」は単なる気合ではなく、「脳」に密接にかかわっていたのです。

特に歳を重ねると、色々な動作に「声」をついつい出してしまうことがありますよね。これは単なる気合ではなく、脳に直接働きかける効果があるそうです。

とある番組の実験で、ゴルフを趣味とする人と、とび箱がとべない子供たちを対象に試したところ、ゴルフは20ヤードも飛距離がアップし、とび箱は、4段がとべなかった子供たちが6段をとべるまでになったのです。

驚くべきことに「練習をしてやっと」ではなく、声を出したら「突然」出来るようになってしまったという点にあります。まるで魔法のような出来事ですね。

人は常に色々なことを考えながら生きています。特に何かにチャレンジする時は、「いつも通り」が難しいとよく言いますね。これはいろんな雑念が邪魔をして、脳が変なブレーキを踏んでいるからでしょう。

「上手くやりたい」「失敗したらどうしよう」「成果を上げたい」「あぁ、平常心平常心…」「いつも通りやろう」

こんな、いつもはここまで考えないことまで脳に浮かんできます。これらの雑念は、実際に脳にブレーキを踏ませてしまうことが分かったのです。このブレーキを解き放つのが「声」です。
この「声」が、大脳の前頭前野という主に考え事をする部分の邪魔をし、余計な雑念が吹きとぶのです。

さらに、小脳にも効果を与えています。人は考えないでも出来るようになると、無意識をつかさどる小脳が役割を担うようになります。「声」は、直接小脳に働きかけ、声で刻んだリズムの通りに体を動かしてしまうそうです。

つまり、大声の気合の掛け声は大脳の雑念を吹き飛ばしてパワーアップさせてくれ、リズムを刻む掛け声は、小脳に直接働きかけ、動作を上手く出来るようにしてくれる、ということです。

起き上がるのがかったるいと感じたら「っしょ」などと何かしらの掛け声を掛けると確かに立ち上がりやすくなります。

何かを持ち上げる時も、「はぁっ」「とりゃっ」と気合いのような声を出すと、大脳のブレーキ「ちょっと重いかも」「面倒だなぁ」等が外れ、すっと持てるようになるかもしれません。キレのある動きをしたい時も声は有効でしょう。

自分自身の気合いのためでもありますが、そういった意味でも声を出すことは必要なようですね。

我々大人も、子ども達の手本となるように、稽古では大きな声を出すよう心がけましょう!!

 

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問合せ
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稽古場所
土曜日18時30分から  枚方市立長尾中学校
〒573-0161 大阪府枚方市長尾北町3-3-1

日曜日17時00分から  枚方市立招提小学校
〒573-1154 大阪府枚方市招提東町2-2-8
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