結果を出すために

ASAです。

今回のオリンピック中継では、登山家、三浦雄一郎さんの次男、
プロスキーヤーの三浦豪太氏の技や競技の説明ではなく、
その選手の人となり、内面を伝える解説が話題になりました。

今日、テレビで、ソチオリンピックから凱旋帰国した
羽生選手が所属している全日空での祝勝会の様子をやっていましたが、
冒頭の挨拶で「自分がこれだけの人に支えられていたんだなと実感しています。」
という挨拶、見る度に思うのですが、羽生選手、
とても19歳とは思えないほどしっかりしているなといつも感心させられています。

その祝勝会の中で、羽生選手が金メダルを取ったショートとフリーの演技を見ながら
自ら解説してくれるというコーナーがありました。

ショートでは、普段の練習でもあまり成功しない連続ジャンプ等が見事に決まり、
史上初の100点越えの完璧な演技ができたが、続くフリーの演技前は、
金メダルが目の前にぶら下がり、誰が見ても金を取って当たり前の状況、
日本国民の金への期待を一身に受けたそのプレッシャーで、
身体がほとんど動かなくなっていたとのことのことでした。
そのプレッシャーは、とんでもないものだったと容易に想像できます。

そういった緊張の中での演技開始、両腕をあげて演技を始めるポーズを決めた瞬間、
羽生選手が何かをつぶやいたので、司会者が、何を言ったのかを聞いたところ
羽生選手が言った言葉は「さあ、楽しもう。」だそうです。

ビデオを見ると、はっきりと唇がそう動いているのがわかりました。

その後、中学校以来失敗したことのないジャンプを失敗してしまったこと。
フリーの途中では、体力の消耗と疲労のためほとんど意識が無くなり、
身体が覚えていることを音に合わせてやっているだけの状態だったこと。
五輪舞台の緊張の前では、これまで培ってきた経験も何も全く役に立たなかったこと。
等を語ってくれました。

やはり、どんな場面でも結果を出すためには、
当然、普段の猛練習も大切なのですが、リラックス、
「その場を楽しむ」という気持ちが持てなければダメなんだなと思いました。

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