会長の水木です。
前回は漫画の話でしたが、今回は歴史の話です。
中国の春秋時代の楚の壮王の紹介です。
歴史オタク栗原さんなら「あーーあの話か」と多分このタイトルだけわかってくれるともいますが、
この楚の壮王(そうおう)は日本でもよくつかわれる有名なことわざの語源になった人です。
そのことわざは「鳴かず飛ばずの3年」です。
私も白虎会の会長になって3年目になります。
まだ前会長の山本師範におんぶにだっこな鳴かず飛ばずの会長です。
さて、楚の壮王は楚の歴代君主の中でも最高の名君とされ、春秋五覇の一人に数えられる
すごい王様なのです。
春秋五覇とは各国の王から覇王と認められた王様で春秋時代370年のうち5人しかいません。
春秋五覇のうち壮王以外はの覇王は優れた家臣に助けられ覇王になったのですが、
壮王はこの人自体がすごく優れた王様として紹介されています。
さてそこで鳴かず飛ばずの3年の話ですが、こんな優れた壮王も王に即位して3年は、
放蕩生活を繰り返し、遊びほうけて、挙句の果てにそのことを注意する家臣は処刑にする
と宣言までした、ダメな王様(暗君)でした。
そして3年目、その現状を見かねた臣下の一人が壮王に謎かけをしました。
「ある鳥が3年の間、全く飛ばず、全く鳴きませんでした。この鳥の名は何と言うのでしょうか?」
この臣下は壮王のことを言ったのです。
それに対する壮王の回答は
「その鳥は一旦飛び立てば天まで届き、一旦鳴けば、人を驚かせるだろう。
お前の言いたい事は解っている」というものでした。
実はこの壮王は3年間馬鹿なふりをして、臣下の見極めをしていたのです。
その直後、目を付けておいた者を新たに数百人登用し、悪臣を数百人誅殺したといわれています。
そこからは名君となり楚の歴代君主の中でも最高の名君といわれるまでになりました。
まあ、私は壮王のような思慮深さや意外性は持ち合わせていませんが、
これからは山本師範を見習って、魅力的な会長を目指し、
後進の指導などももっと意識して、いろんな面で頑張っていきたいと思います。
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