賛否両論

ASAです。

先日のフィギュアスケートのGPシリーズ第3戦を見ました。
羽生選手が、フリー演技前の練習中に中国選手と正面衝突した事故、
映像を見る限り、中国選手とぶつかった後、顔からリンクに落ち、
頭がバウンドしたように見えました。
かなりのスピードで人とぶつかった衝撃もさるもの、
たたきつけられたのが硬い氷面・・・・・
その衝撃はかなりのものだったと思います。

よくプロレス等でもマットにたたきつけられ、頭を強打する場面がありますが、
常に投げられることを想定し、その準備をされた中で投げられるのと、
事故で衝突し、意識がもうろうとなった中で、硬い床にたたきつけられるのとでは、
衝撃が全く違います。

当然、脳震盪等を起こしたようで、倒れ込んだまま動けず・・・・・
が、10分後には練習に復帰し、演技本番・・・・・

オリンピック等では、ここ一番という大勝負で、怪我をおして出場し、
結果を出して賞賛と感動をよぶことがよくありますが、
普通の怪我と違い、脳への大きなダメージは致命傷になりかねず、
冷静に考えてみれば、選手生命をかけたと言っても過言ではない行動・・・・・

そういった意味で、今回のこの脳震盪をおしての出場は、
感動と賞賛だけでなく、何故、周りの者が選手を押しとどめて
欠場させなかったのか等いろいろな意見も出ています。

選手自身の意思で出場し、やりきった結果の2位、
その精神力にはほとほと感服しましたが、
選手の指導者、コーチとして考えてみればどうなのか・・・・・
現場の雰囲気は、現場のものしかわかりません。
所詮、結果論になってしまうのか・・・・・

防具をつけているとはいえ、本気で頭を殴り合う日本拳法、
相手に合わせた打力の調整、衝撃を受ける首等の筋力補強等
とても大切なことだと思いますが、
指導者として最も大切なのが、事故が起こってしまったときの処置。
結果論ではなく、その場その場の判断を間違えないようにしなければと思います。

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