十四の心

笠原です。
今日は「聴く」ということについて書きたいと思います。
私は「聞く」よりも「聴く」を大切にしています。
私は教師をしていますが、年度初めには必ずこの話から子どもたちに伝えます。
諸説ありますが、私は「聞く」よりも「聴く」は「積極的に耳を傾ける」という「きく側の態度」による意味合いで違いがあると認識しています。
まず、子どもたちには一冊の絵本を読み聞かせます。
つちだよしはるさんの「14の心をきいて」です。
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簡単にあらすじを書きます。
この絵本は普通学級では少し聞こえが悪いゴンタが主人公のお話です。
ゴンタは耳が聞こえにくい子どもたちが通う学校に転校します。
そこには笑顔で迎えてくれる友達の姿があります。
その学校で生活しているうちに、皆は自分よりも聞こえが悪いという事、症状にあわせた授業がある事、先生が一人ひとりについて話し合いをたくさんしている事など、今までの学校とは違う事を知ります。
ある日子どもたちだけでバスで買い物に行く事になります。
道が分からなかったり、商品がどこにあるか分からないときに、人に聞いても聞こえない振りや知らん振りをされる。自転車のリンリンという音が聞こえなくてよけずに歩いていたら、ぶつかられたりします。
みんなはそんなことは慣れているようですが、ゴンタは腹がたって機嫌が悪くなります。
学校に戻り校長先生に「なぜ、聞こえるのに聞こうとしない。みんな心がない・・・」と泣いてしまいます。
という部分があるお話です。

聞こえる耳があるのに、聞こうとしない。
これは相手に対して心がこもっていないですね。

このお話では14人の子どもたちが出てくるので14の心
なのですが、14の心には意味があるそうです。
「聴く」という漢字は耳へんに十四の心と書きます。
これにも諸説ありますが、14の心とは
1 受容する心
2 共感する心
3 好意的な心
4 興味を示す心
5 肯定する心
6 優しい心
7 理解する心
8 ゆったりとした心
9 誠実な心
10 先入観のない心
11 明るい心
12 公平な心
13 信頼の心
14 感謝の心

や、もう少し具体的な説だと

1 意味ある相づちを打とう
2 相づちにひと言添えよう
3 最後まで聴こう
4 早合点して、話の腰を折らない
5 確認をとって明確化しよう
6 リピートして心の意味を探ろう
7 気持ちを込めたことばを大切にしよう
8 相手の話の中から訊こう*訊く=聞きただす
9 頭に描きながら聴いて、訊こう
10 心を開くオープンな質問をしよう
11 横に座って、肩を組もう
12 相手も認め、自分も認めよう
13 目でも聴こう
14 目にも伝えよう

というものもあります。

なんにせよ「聴く」ということは人を大切にすることに繋がります。また、詳しい理解にも繋がると考えられます。

「耳」だけでなく「心」で聴く。
白虎会でも「聴く」ということを意識して指導していきたいです。
そして、人を大切にできるような温かい集団に育てたいと思います。

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