ヤル気を引き出す要素のまとめ

笠原です。

前回まで長々と「ヤル気を生む要素」について書いてきましたが、この要素を意識して指導に当たりたいと思います。

高校バスケットボールで、インターハイ、国体、高校選抜と三大タイトルを取り続けた元秋田県立能代工業高校の加藤廣志先生は、著書「日本一勝ち続けた男の勝利哲学」(幻冬舎/2003年)の中で次のように述べています。

「指導者というのは子どもたちの魂に火をつける人間でなければなりません。たとえ子どもたちの心が眠っていても、強い愛情で覚まさせる。いったん彼らの魂に火をつければ、その炎は簡単に変えることはないのです。」

また、女子マラソンの有森裕子さんや高橋尚子さんを育てた小出義雄監督は著書「君ならできる」(幻冬舎/2000年)で以下のように述べています。

「前人未踏の記録の達成」「12球団の頂点に立つこと」というそれぞれの「一番」の目標があるから、死に物狂いになれるのだ。「二番でいい」などと思ったら、たちまち闘争心がなくなってしまう。その結果、それ以上は成績も伸びなくなってしまう。

どうせやるなら頂点へ。
精一杯頑張った人にしか見えない景色。
みんなで見にいきたい。
そのために選手の魂に火をつけられる指導者に成長しなければ…そんな思いになった一冊でした。

参考文献:子どものヤル気を生む8つの要素
著者:学校法人竹早学園理事長 吉野尚也
発行:学研教育みらい/2018年

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日曜日17時00分から  枚方市立招提小学校
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ヤル気を引き出す要素⑧

笠原です。

ヤル気を生む八つ目の要素は「心身の健康」です。

健康状態は人のヤル気に大きく影響すると考えられます。

特に、スポーツ選手は一つの怪我が選手生命さえ奪う結果になることもまれではありません。

「怪我」「故障」「病気」などの「身体的要因」はヤル気エネルギーを削ぐマイナスの要因です。

私もたくさんの怪我に泣かされてきましたが、怪我をすると一度はすごくテンションが下がり、落ち込むことがありました。

平昌オリンピックのフィギュアスケートで見事、ソチオリンピックに続き金メダルに輝いた羽生結弦さんはオリンピックの3ヶ月前に右足首を怪我してしまいました。
しかし、そのハンディキャップを見事に乗り越え、66年ぶりの連覇を成し遂げました。

金メダル獲得後のインタビューで、4年後の北京オリンピックで大切なこととして、「健康」を挙げていました。

「休養」「栄養」「睡眠」「運動」が健康な生活の条件と言われますが、この当たり前に思われる日々の生活習慣がヤル気の基盤になっていることを忘れてはなりません。

健康な生活を送りたくても、人に迷惑をかけてしまうことや、成し遂げたいことがあるといった外的要因で送れない場合もあります。どんな時でも健康第一で考えて過ごしていきたいものです。

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ヤル気を引き出す要素⑦

笠原です。

ヤル気を生む七つ目の要素は「新しい環境」です。

身近なところでいうと運動会練習でもわかります。

子どもたちは普段の練習よりリハーサル、リハーサルより本番の方がやる気が出るそうです。

リハーサルは本番と同じような「服装」でできるという新しい環境があります。

本番は「お家の人が見に来る」というような新しい環境があります。

最近の白虎会でいうと、三密会さんとの合同稽古となると子どもたちは俄然ヤル気を見せてくれました。

普段の何気ない稽古の中でも、何か一つでも新しいものを取り入れていくことは大切なのではないかと思いました。

参考文献:子どものヤル気を生む8つの要素
著者:学校法人竹早学園理事長 吉野尚也

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ヤル気を引き出す要素⑥

笠原です。

ヤル気を生む六つ目の要素は「自己有用感・自尊感情」です。

ある人はクラブ活動で長い間スランプに陥っている時に、もう辞めよう思っていたそうですが、顧問から「うちのクラブには、君が必要なんだ!」と説得され、退部を取り下げたそうです。

人は生きる上で辛いと感じることが4つあると言われています。

「病気」「貧乏」「寂しさ」そして「存在が無用」だそうです。

白虎会でも一人ひとりの選手が自分の存在感を全身で感じながら過ごせるようにする必要があるなと感じました。

今年の旭の大会の団体戦で白虎会の選抜された6人で優勝を手にしましたが、試合には出ていなかったけど、周りで応援していた選手の日頃からの稽古での支えや当日の応援がなければ優勝はなかったでしょう。

甲子園での高校野球で、選手とスタンドが一体になるように、どんなに人数が多くても、一人ひとりが自分の存在を自覚できたとき、人はやる気になるのではないでしょうか。

また、責任感や使命感を感じられるようにすることも大切です。

「最高学年」、「上級生」、「主将」、「副主将」などの役割意識を持たせることもヤル気に繋がりますね。

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著者:学校法人竹早学園理事長 吉野尚也

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ヤル気を引き出す要素⑤

笠原です。

ヤル気を生む五つ目の要素は「指導者の魅力」です。

良い指導者の条件として、先見性・企画力・実践性などに加えて、それらを支える識見と人柄が必要だと言われています。

人は信頼している人に言われると従おうとしますが、信頼していない人に言われてもやる気になりません。

また、その道の権威が話すと納得することでも指導者の識見に対する信頼がないとなかなか納得が得られないこともあります。

このことには、権威に従って無批判に受け入れてしまうこともあり得るという恐ろしさも感じます。

自分の言葉に本当に納得できているのか、権威に従っているだけではないのかということには常に気をつけていかなければならないと感じました。

何事も「恐いから言うことを聞く」だと、心が伴わず、長続きしませんよね。
さらに、褒め方やそのタイミング、そして選手への期待も指導者の魅力として関わりがあります。

努力を認める肯定的な褒め方で褒められるような行動をした直後に褒めることが大事で、選手はしっかり見てくれていると感じるようです。

また、重要なポジションを任せたり、ストレートな言葉で期待感を示されたり、マンツーマンで指導を受けたりと、指導者が様々な形で示す期待感が、選手のヤル気を高めるという調査結果も出ています。

指導者はやはり選手の気持ちを考えて適切な発言をし、選手が悲しかったら悲しい、選手が嬉しかったら嬉しいと思える感性が求められるのだろうなと感じました。

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著者:学校法人竹早学園理事長 吉野尚也

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ヤル気を引き出す要素④

  1. 笠原です。

    ヤル気を生む四つ目の要素は「励まし合う仲間づくり」です。

    高田典衛さんの「体育授業の原点」(杏林書院/1981年)という本には「体育の良い授業の4条件」として以下の4点を挙げています。

①運動量
②技能の向上
③知的理解
④よい人間関係

その中でも④については「交友の楽しさ、人間関係の温かさ、これらが得られたとき、仲間から明るく支えられたとき、格段に学習意欲を高める」とし、その重要性が述べられています。

また、自分が目指す目標の意味や価値、大変さなどを知っている、喜びや辛い思いも共有してきた「励まし合う仲間」の存在や同じ目標に向かってたがいに切磋琢磨してきたライバルの存在こそがヤル気を引き出す重要な要素となるとも書かれてあり自分自身の体験と重ねて納得しました。

同じ道場の中でもそういう仲間づくりを進めていくことも指導者としての重要な役割であると感じました。

参考文献:子どものヤル気を生む8つの要素
著者:学校法人竹早学園理事長 吉野尚也発行:学研教育みらい/2018年

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ヤル気を引き出す要素③

笠原です。

ヤル気を生む三つ目の要素は「成果の確かめ」です。

まず大切なのは現在までの成果を確かめること。
すなわち、「自分の現在地を知ること」です。

選手のめあてが10だとすると、現在8なのか5なのか3なのか指導者が選手に客観的に示すことが次なるステップへのやる気を引き出します。

次に大切なのが、成果の伝え方です。

大きく分けて「褒める」「叱る」になります。

ただ単に褒めるだけではやる気を生むことに繋がらないと考えられます。

子どもの心の琴線にふれ、心から叱れる指導者が少なくなったと言われますが、「あなたは指導者にどのような叱り方をされてやる気になりましたか」という調査では、「本気になって」「怒鳴りながら」「良いところも交えながら」「悔しがるように」「自分たちの力を信じて」「熱血で」「残念そうに」といった叱り方がやる気にさせたと報告されています。

逆に「バカ!」「お前なんかやめろ!」「何やってんだ、ヘタ!」など人格を否定されたり、欠点ばかりを指摘する指導者によってヤル気が削がれたといった報告も上がっています。

辻秀一氏は著書「スラムダンク勝利学」(集英社インターナショナル/2000年)で次のように述べています。

「的確に褒め、叱り、そして再度褒めて、やる気を出させるというものです。褒めてあげるべきことを的確なタイミングで褒めるのは難しいことですが、とても大切なことです。叱られて出るやる気は継続時間が短く、的確に褒められた時のやる気は継続しやすいと言われているのです。」

指導者の言葉の影響力は甚大で、良くも悪くも選手たちに響くということは肝に銘じておきたいものです。

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著者:学校法人竹早学園理事長 吉野尚也
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ヤル気を引き出す要素②

笠原です。

ヤル気を生む二つ目の要素は「方法の具体化」です。

目標達成に向けて「がんばれ」と言われても、何をどうがんばればいいのかわからないとがんばれません。

目標を実現するための具体的な手立てがわかることもやる気を生むための重要な要素です。

大切なことは、一人ひとりの選手が自分の課題を理解すること。

そして、指導者がそれを改善する手立てを明確に持ち、わかりやすく伝えること。

指導者も選手も負けから課題点を分析したり、勝ち上がれる上手な選手の技や動きの傾向を分析して、共有することが大切だと考えます。

特に選手が子どもの場合、課題解決のための具体的な方法を自分自身で考えることには限界があります。

いくら意欲的に目標を立てたとしても、達成方法が見出せずにいると途中で嫌になり、投げ出してしまいます。

目標達成の方法を教え、選手達を見守り、必要に応じて援助・支援することが大切であると学びました。

多くのマラソンランナーを育てた小出義雄さんは高橋尚子選手を育てる時に1キロメートル毎の走り方を細かく指示したそうです。

それが好結果につながり、やる気と自信が一層高まり、日本記録、さらにはオリンピックの金メダリストへと成長させたことになったという話もあります。

指導者が目標達成に向けて具体的な手立てを示すためには、競技の深い理解と、習熟した教え方、そして選手のことをよく知っていなければできません。

難しいですね。もっと研究せねば。

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著者:学校法人竹早学園理事長 吉野尚也
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ヤル気を引き出す要素①

笠原です。

先日、吉野尚也さんの「子どものヤル気を生む8つの要素」という本を読みました。

この本を読んで学んだことをブログでアウトプットしていきたいと思います。

ヤル気を生む一つ目の要素は「目標の明確化」です。

「目標」や「目当て」を明確に定めることによって「よし!頑張るぞ!」と目標達成に向けてのヤル気が湧き上がってくるそうです。

そして、その目標が「具体的」であることと、「到達可能」であるということが大切だそうです。

指導者に求められるのは、その子にとっての到達可能な段階を見極めること。

プロ野球のオリックス・ブルーウェーブの元監督でまだ無名だったイチローの才能を見いだし、大抜擢した仰木彬さんの言葉でもこのような言葉があります。

「手の届きそうなところに目標を置かなければなりません。そして、その目標がクリアできれば、次なる目標を設定する。ここに進歩、上達があるのです。」(仰木彬「勝てるには理由(わけ)がある」集英社/1997年)

また、心理学者の齊藤勇さんも下のように述べています。

「たとえ、今の作業がそれほど面白くなくても、その仕事の行きつく成果が魅力的であり、目標を明確に捉えていれば、つまらない作業でも、やる気はかなり強くなります。」(齊藤勇「やる気になる・させる心理学」日本実業出版社/1990年)

日本拳法でいうと、筋トレや基本の形の稽古のような、一見地味な活動においても、目標達成に繋がるものだと理解することができればやる気を持って取り組めそうですね。

参考文献:子どものヤル気を生む8つの要素
著者:学校法人竹早学園理事長 吉野尚也
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