明けましておめでとうございます。ASAです。
大晦日、恒例の格闘技、魔裟斗対五味隆典の試合を見ました。
引退したはずの魔裟斗選手、相変わらずの早くて力強いローキックでしたね。
みるみる赤く腫れ上がっていく五味選手の足や腕を見て、
その威力に鳥肌が立ちました。
まあ、K1ルールなので、五味選手にはかなり不利だったと思います。
ローキックは、実戦でかなり有効な技であることは確かで、
最初の頃はキックボクシンでジャブのような使い方だなと思っていましたが、
極真空手のバット折り等でメジャーになり、
当たりやすく受けにくい一撃必殺の技の一つになりました。
思い出したのが、大道塾の「北斗旗」で、
極真空手の全日本大会で優勝した東孝氏が創設した空道という武道の大会、
より実戦的にということで、メンホーというプラスチックの面と拳サポを着け、
顔面への素手の突きを可能にし、ダウンかギブアップが決着の試合形式、
日本拳法と同じ発想で、極真空手では反則の顔面への突きもあり、
絞め技、間接技、寝技ありの着衣総合格闘技で、
グローブと違い素手なので、柔道のように道衣をしっかりつかめ、
絞め技もできるというのが特徴かなと思いますが、
平成5年のこの大会に日本拳法のT選手が出場したこと。
T選手は、関大拳法部出身で、前へ前へと歩きながら直突きを出していく拳法、
この日本拳法独特の直突きで、ローキックを多用する実戦空手勢を
次々と倒して準決勝まで進出しましたが、それまでに
実戦空手勢が直突きの対抗策で出し続けたローキックのダメージが蓄積し、
準決勝でとうとう崩れ落ちてしまい、決勝戦進出ならずで3位となりました。
このことは、当時極真空手と並ぶ実戦空手の大会「北斗旗」に
他流派が初めて入賞したということで、
月刊空手道でも特集が組まれる等日本拳法の実戦性が大きく取り上げられました。
ちなみにその時に優勝したのが、グレイシー柔術のバーリトゥードに
実戦空手家として初めて出場し、ホイスグレーシーに破れた市原海樹選手でした。
鍛え上げたスネで蹴り込んでくるローキック、
非常に実戦的で有効な技だと思いますが、
防具を着けることでダメージが残らず一撃で決着の付く日本拳法の技と違い、
その本質は、足にダメージを与え、壊して動けなくするための技、
足に防具を着ければいいというものでもなく、
安全なスポーツとしての日本拳法には、馴染まないかなと思います。
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