ASAです。
この前、某空手雑誌を見ていると三瓶理論というのが載っていました。
その理論を提唱するのは三瓶啓二師範。昔、極真空手全日本選手権を3連覇した
極真を代表する有名な空手家で、フルコンタクト最強を誇った人物です。
その中でおもしろかったのは、極真空手が有名になり一世を風靡した頃は、
伝統空手の技術や稽古方法を実戦的でないとして空手ダンスと称し、
筋力アップを重点とした稽古で「パワー空手」といわれる今のフルコンタクトの体型を
作り上げてきたわけですが、師範が50歳代後半となり、筋力もスピードも
落ちてきた今、伝統空手や古武術等の技術・練習方法・体系が、
筋力に頼らない強力な突きや蹴りを打つために理にかなっていることが
わかってきた旨記述されていることです。
その三瓶理論の中の1つに金槌理論というのがあります。
金槌は、頭の近くを握るよりも離れたところを握ったほうが力強く叩きやすい。
人間に当てはめて考えると、突きの場合は腕ではなく拳から遠い肩甲骨から起動し、
蹴りの場合は、足ではなく骨盤から力を起動した方が効くということで、
突きや蹴りは、腕や足の力ではなく、根元にある骨から打つもの、
筋肉は単なる伝達機能しかないという考え方・・・・・
ボクシングやフルコン等競技空手のパンチは、
どちらかといえば手で打つという発想に近いそうですが、
伝統空手の突きの肘を思いっきり後ろに引く動作は、嫌でも肩甲骨が動きます。
実戦では使えないと言われていた各種空手の形は、身体を骨から動かす訓練ととらえれば、
非常に理にかなった動きであることが分かってきたとのこと。
骨で打つと言われてもわかりにくくてイメージもわきませんが、
言い換えれば、今でいう「体幹」を使えということなのでしょう。
日本拳法では、突きは、腰を先に回すことで自然と肩が廻るので、
その際に手を伸ばし力を加えるだけ。
蹴りは膝を高く上げて、後は腰骨を前に突き出すように体重を掛けて蹴り出す。
澤山宗家は、後拳は腰で突き、前拳は肩で突くと表現されていました。
これも手足の力ではなく「体幹」を使って打てということ。
要は、身体全体の力をいかに一点に集中し、効率よく、拳先・足先に伝え、的を打ち抜くか・・・・・
表現は違っていてもたどり着くところは同じで、
寸止めを否定し、実戦を追求したフルコン空手を極めた人が、
結局、古来の伝統空手を見直すことになってきた。
おもしろいなと思います。
やはり、昔の人の作った形というのは、一見、無駄な動きに見えても
実戦を経た、経験から生み出された意味のあるものなんだなと思いました。
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